松平の家

  • 改装
  • 住宅
  • 木造平屋建て

構想concept

松平の家

梁に地松をつかった昔ながらの田の字型の間取りの民家を購入し、内外装全面改装した「きとか」の自宅兼事務所。
せっかくなので出来ることは何でも自分たちでやってみようと、壁を塗る為の土づくりから計画は始まりました。三河の土に稲藁を混ぜて何度もかき混ぜ半年ほど寝かせたり、裏山から竹を分けてもらい、割って竹子舞を編んで土壁をつけたり、日干しレンガをつくったり、床に漆を塗ったり、時間はかかりましたが普段できない経験ができました。
ノミやカンナなどの道具をまともに使うのも、真壁造や土間を採用したのも初めて。窓をすべて木サッシにしたのも薪ストーブを設置したのも。。。
石膏ボードや合板などを使うことが多かった僕らは、この家を通じてそうじゃないものづくりを学びました。天然素材を使うことは、ただ心地いい、風合いがいいだけではなく、無理無駄がなくずっと循環していけるということ。そんな「当たり前」に気づきました。
解体時に出た土壁は、水をかけて土に戻せばもう一度使えます。竹や木材も丁寧に解体すれば再利用できます。有害物質が出ない木材などは庭で燃やし、灰は田畑の肥料として使えます。ただ、少量ですが部分的に使われていた石膏ボードや合板、システムキッチン、ユニットバスなどはどうする事もできず、しかたなく産廃として処分しました。このことに直面し、現代の建物がいかに大量のゴミを生み出すものなのか、、、という事を考えるきっかけになりました。
他にも色んな事を経験できました。ここでは書ききれないことをnotefacebookにてお伝えしていきますので是非一度ご覧ください。

  • 場所
    愛知県豊田市
  • 工事
    改装 (リノベーション)
  • 建物
    木造平屋建て
  • 面積
    87.94平米 (26.6坪)
  • 期間
    約1年 (設計+工事)
  • 竣工
    2015年12月

概要outline

プレゼン時のスケッチ

改装前 / 改装後