火のある暮らし
暮らし
我が家の暖は薪ストーブがメインです。
補助的に灯油ストーブと火鉢。
ちいさな家はそれだけで暖かい。
アメリカには薪ストーブは3度人を温めてくれる、とい
う言葉があるそうです。
1度めは薪を集めて割るとき。
(なるほど、温まるというか汗だくです。)
2度めはスートブに火をつけたとき。
3度めはストーブで調理した料理を食べるとき。
身体の芯から温まります。
ストーブの上にやかんをかけておくといつでも熱々の湯
がたっぷり使えます。
お湯は料理や飲み物、洗い物に使います。
エネルギーの有効利用、ガス代の節約になります。
真冬の洗濯物も部屋干しでよく乾きます。
♦︎熾火も大活躍。
焼き芋や焼き林檎は、手間なし絶品おやつ。
そして熾火を小さめの火鉢にうつして、脱衣所、洗面
所、キッチン、寝室どこでも連れていきます。
ちいさな空間ならすぐに暖まります。
さらに、このごろは火を起こす技術が上級者レベルにな
りました。
子どももマッチ1本あればすぐ火をつけることができま
す。もちろん最初は失敗する。うまくつくやり方を考える。試行錯誤。
学校では教えてくれないとても大事なことだと思うので
す。
オール電化の家が最近増えています。
真夏の料理もさほど暑くないし 火災の心配もすくない
です。ですが火が熱い、炭が熱いということを知らない
子どもが増えています。
つい便利なことが素晴らしいことのように感じてしまい
ますが、進化と退化は表裏一体だなあといつも感じま
す。技術や文明の進化によって便利になった分、田舎で
くらしていると気づくことがたくさんあります。
オール電化がよくないという訳ではなくて、どちらも知
った上でここちよいバランスを選択すること。
そして、火が身近にある暮らしは実用的な面も大きいけ
れど心も豊かにしてくれると感じています。
一日の終わりにゆらめく火を眺める。家族で話しなが
ら。一人でお酒をちびちびやりながら。
火の暖かさにありがたい気持ちが湧いてきたり。
ただ癒されたり。
夜、薪を補充するために外にでるとふと気づく星空の美
しさ。空気の冷たさ。
家の中の暖かさにまた感謝。
不便なようでいて、とても味わい深くて豊かな暮らし。
また冬がくるのが楽しみです。