お茶摘みと新茶づくり
暮らし
![](https://kitoka.com/wp/wp-content/uploads/2023/05/chanoha.jpg)
![](https://kitoka.com/wp/wp-content/uploads/2023/05/IMG_3432.jpg)
新緑の鮮やかな季節、つまり茶摘みの季節。
里山にはお茶の木がわんさか自生しています。
私も田舎に来るまで知りませんでした。
割とどこでも生えている身近な常緑樹。
うちの庭にも勝手に生えています。
この時期はとりわけ新芽の美しさに目を奪われます。
そして新芽をみると、つい摘みたい衝動にかられます。
![](https://kitoka.com/wp/wp-content/uploads/2023/05/IMG_9133.jpg)
お茶の葉をつみながらいつも思い出すご近所さんの話。
その昔、棚田や畑が山の尾根までずーっとつづいいた
頃。野良仕事の合間に生えているお茶の葉をとって火で
炙り、お茶にしてひと息ついていたそうです。
おやつは同じく現地調達の季節のくだもの。
なので山の田んぼや畑には休憩のためにお茶の木や果樹
が植えられたそうです。
![](https://kitoka.com/wp/wp-content/uploads/2023/05/IMG_3440.jpg)
なるほど、そういわれたら田んぼにいく道すがら枇杷、
柿、みかん、栗の木があります。
とても懐かしそうに話してくれたのが印象的でした。
昔は楽しみが今よりも少なく暮らしも大変だったと思い
ますが、野良仕事の合間にみんなあつまり談笑するひと
ときは、きっとかけがえのない時間だったのでしょう。
山でお茶の木に出会う度に、そんなドラマを思い浮かべ
ながら新芽をせっせと摘んでいます。
![](https://kitoka.com/wp/wp-content/uploads/2023/05/IMG_3447.jpg)
お茶作りは意外とシンプル。
葉っぱを水洗いして蒸し器で蒸します。(蒸しすぎ注
意)蒸したら粗熱をとって手でひたすら揉みます。
そしたらお茶の葉がくっちゃくちゃになってくるので、
頃合いをみはからってフライパンで煎ります。
本当は乾くまで手で揉むそうですが。
まあまあ大変なので煎る、もしくは天日干しします。
乾いたら立派に緑茶!ちょっと感動すら覚えます。
![](https://kitoka.com/wp/wp-content/uploads/2023/05/1683033428076-8IqPzDBwHI.webp)
![](https://kitoka.com/wp/wp-content/uploads/2023/05/ocha.jpg)
飲んでみるとほんのり甘く爽やかな風味が口の中に広がります。
「あー、まさしくお茶の味だねえ。」
一日二日で飲み切ってしまうほどの量しかできませんが
至福の時間。
お茶って買ってくるものだと思いこんでいただけに、
自分で採ってきてお茶をつくれることに感動。
しかも割と簡単に。
来年も至福の一杯が楽しみです。